第74回定期演奏会を以下のように開催いたします。
どうぞ皆様御来聴くださいますようお願い申し上げます。
今回の定期演奏会の聴き所を番号順に書いてみます。
第7番「われらの主キリスト、ヨルダンの川に来たり」BWV7の冒頭合唱の定旋律は珍しくテノールに置かれていて、その基となるコラールは1541年にM.ルターによって書かれたものです。この曲は協奏曲の様式で作られていて、コラールの合間にオーケストラの合いの手が入って合奏協奏曲のように聞こえます。独唱曲(アリア)は後になるにしたがって、オブリガードが充実してくる書き方がされているカンタータです。
第43番「神は喜び叫ぶ声と共に昇り」BWV43は、全体に名曲揃いのカンタータです。構成は、旧約・新約からの聖句を冒頭に、その後自由詩を続けています。内容は伝統的なキリストの昇天と解釈される聖句にイエスの勝利を祝す自由詩が続き、そののちに神の御業の完成とサタンの克服が賞賛されます。第1曲目の合唱はトランペットとティンパニを伴う全合奏による輝かしいフランス風序曲のようなはじまりで、6小節の導入の後にはアラ・ブレーヴェの合唱フーガが壮大に展開されます。中心的なテーマは「喜び」。
第48番「われ悩める人、われをこの死の体より」BWV48は、洗礼について神学的に説明して誉め讃える内容です。嘆きの弦楽と合唱に対して、唯一の救い主イエスを歌うコラール(管楽器によって)が挿入されることによって、そこに一筋の光が投げかけられているという構図が浮かび上がってきます。 コラールのメロディにはこのカンタータの最終コラールが使用されていて、実に心憎い仕掛けがちりばめられた合唱曲です。
第137番「主を頌めまつれ、勢威強き栄光の主を」BWV137は、テノールのアリアが聴き所です。トランペットが定旋律をとり、「あたかも天上から光が差すかのような印象」そのもので、テノールとトランペットのコンチェルトのような聴き応えです。そして終曲。合唱と合奏が心を込めてコラールを歌い神を賛美します。
2010年10月3日(日)
13時30分開場 14時00分開演
浜離宮朝日ホール
都営地下鉄大江戸線・築地市場駅A2出口から徒歩すぐ
地下鉄日比谷線・東銀座駅6番出口から徒歩7〜8分
都営浅草線・東銀座6番出口徒歩7〜8分、新橋駅から徒歩約15分
JR新橋駅銀座口から徒歩15分
作曲者 | 曲目 |
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J.S.バッハ | カンタータ第7番 カンタータ第43番 カンタータ第48番 カンタータ第137番 |
指揮 | 阿部 純 | |
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ソプラノ | 阿部 ゆう子 | |
アルト | 渡部 菜津美 | |
テノール | 志摩 大喜 | |
バス | 水野 賢司 | |
オルガン | 久保 晃子 | |
管弦楽 | KMG合奏団 | |
合唱 | ヨハン・セバスチャン・カンマーコーア・ヨコハマ |
インターネットから購入:チケットぴあ Pコード112-037
店頭で購入:チケットぴあのお店 2010/7/5(月) 10:00 より発売
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前売り 3,600円 当日 4,000円 全自由席
学生券 2,000円(事務局扱い、前売りのみ)
Tel.090(7286)7905 E-mail.jskcy@infoseek.jp