第73回定期演奏会を以下のように開催いたします。
どうぞ皆様御来聴くださいますようお願い申し上げます。
BWV番号の若い順に聴き所を書いてみます。
第52番「偽りの世よ、われは汝に頼まじ」BWV52はソプラノ独唱用の通称ソロ・カンタータです。なんと言っても冒頭のシンフォニアが聴き所の一つでしょう。何故ならば、このシンフォニアは「ブランデンブルグ協奏曲」第1番の第1楽章の転用だからです。第174番のシンフォニアも同様に「ブランデンブルグ協奏曲」第3番の転用で有名です。バッハにはパロディーと呼ばれるこのような転用が多く見られますが、協奏曲からシンフォニアへの転用は、カンタータの中では珍しいものと言えるでしょう。
第134a番「時は日と年をつくりて」BWV134aは、バッハがライプチヒの聖トーマス教会のカントルとして着任した年に演奏された第134番「おのがイエス生きたもうと知る心は」(パロディー・カンタータ)のオリジナル作品で、1719年の元旦にケーテンで上演された祝賀カンタータです。独唱はアルトとテノールのみで、そのいずれもが活躍するソロ・カンタータのような作品になっています。中でも第4曲目のデュエットはトリプル・コンチェルト風の聴き応えのある曲となっています。
第177番「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV177は、第1曲目の前奏から素晴らしい曲です。第2曲目のアルトのアリアは特徴的なバス・オスティナートに乗って心洗われる歌が歌われます。第3曲目のソプラノのアリアもオーボエ・ダ・カッチャのオブリガードで敬虔に歌われます。つづくテノールのアリアは独奏バイオリンと通奏低音、独唱テノールの三者の躍動的な絡み合いで楽しんで頂けると思います。是非お出かけください。
2010年5月30日(日)
13時30分開場 14時00分開演
浜離宮朝日ホール
都営地下鉄大江戸線・築地市場駅A2出口から徒歩10分
地下鉄日比谷線・東銀座駅6番出口から徒歩7〜8分
都営浅草線・東銀座6番出口徒歩7〜8分、新橋駅から徒歩約15分
JR新橋駅銀座口から徒歩15分
作曲者 | 曲目 |
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J.S.バッハ | カンタータ第52番、第177番、第134番a |
指揮 | 阿部 純 | |
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ソプラノ | 阿部 ゆう子 | |
アルト | 谷地畝 晶子 | |
テノール | 及川 豊 | オルガン | 久保 晃子 |
管弦楽 | KMG合奏団 | |
合唱 | ヨハン・セバスチャン・カンマーコーア・ヨコハマ |
前売り 3,600円 当日 4,000円 全自由席
学生券 2,000円(事務局扱い、前売りのみ)
Tel.090(7286)7905 E-mail.jskcy@infoseek.jp