第69回定期演奏会を以下のように開催いたします。どうぞ皆様御来聴くださいますようお願い申し上げます。
今回の定期演奏会は、ドイツ演奏旅行の報告演奏会となります。プログラムは、表記の通り、J.S.バッハ作曲のカンタータ第23番と、モテット第6番、それに、我が団のために藤原義久先生が作曲してくださった、作品3曲を、ドイツのリューネブルク(若きバッハが初めて独立した、記念すべき街)で演奏して参ります。いずれのプログラムも演奏旅行同様、小オルガンのみで演奏いたします。
カンタータ第23番《汝まことの神にしてダビデの子よ》BWV23 Du wahrer Gott und Davids Sohn 1723, 2/ 7 復活祭前第7日曜日は、BWV22 と同時に作曲され、同じ日に初演されたとされています。この第23番は、エルサレムに上るイエスに向かい、道すがら二人の盲人が「主よ、ダビデの子よ、私達をあわれんで下さい」と叫び、イエスに癒されるという場面を主題にしています。最初のアリアはソプラノとアルトの二重唱です。つまり、これが二人の盲人を表しているわけです。「主よ、憐れみたまえ」"Erbarm dich"と言う言葉は、このカンタータの音楽全体を貫く重要なテーマとなっているもので、慰めに満ちた音楽が書かれています。第3曲コーラスと、終曲のコラールは、この作品の最大のポイントでしょう。第3曲では、輝かしい合唱の合間に、バスとテノールのデュエットが割って入り、さらに 劇的な効果を上げています。これは、バッハの合唱曲の中でも特に優れたものといえるでしょう。そして、次のコラールがそれと同様にすばらしく重量感のあるものになっています。この最後の二つに注目すると、ヨハネ受難曲の終わり方に非常によく似ています。実際、このコラールは、ヨハネ受難曲第2稿の終曲コラールとしてもそのまま用いられています。
ミサ・インファンティス(子供のミサと訳せます)は、1988年10月にドイツのローテンブルグ・ハイデルベルグ・フライブルグで初演された作品で、日本のわらべ唄の旋律を主題にした小ミサです。
「北からの挽歌」は、1990年9月の石橋メモリアルホールの第14回定期演奏会で、桂冠音楽監督前田幸市郎先生の追悼の作品として初演されました。
「瞑想の時」は、1993年1月にドイツのフライブルグで初演されました。
3曲とも、藤原先生のご厚意により、今回の演奏旅行にあたり、全面的に改定された版を使うことになりました。ご期待ください。
2009年1月11日(日)
13時30分開場 14時00分開演
日本大学カザルスホール
JR中央線・総武線 御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口 徒歩3分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B1出口 徒歩5分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B3出口 徒歩5分
東京メトロ半蔵門線 神保町駅 A5出口 徒歩5分
作曲者 | 曲目 |
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J.S.バッハ | カンタータ Nr.23 モテット Nr.6 |
藤原義久 | ミサ・インファンティス 北からの挽歌 瞑想の時 |
指揮 | 阿部 純 | |
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ソプラノ | 阿部 ゆう子 | |
アルト | 渡部 菜津美 | |
テノール | 小林 雄大 | |
オルガン | 久保 晃子 緒形 宏子 |
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合唱 | ヨハン・セバスチャン・カンマーコーア・ヨコハマ |
前売り 3,600円 当日 4,000円 全自由席
学生券 2,000円(事務局扱い、前売りのみ)
Tel.090(7286)7905 E-mail.jskcy@infoseek.jp