第67回定期演奏会を以下のように開催いたします。どうぞ皆様御来聴くださいますようお願い申し上げます。
第67回定期演奏会の聴き所をBWV番号の若い順からご紹介します。
BWV5番は「罪の赦し」をテーマにしたカンタータで、冒頭の重厚な合唱を聴いて頂きたいと思います。続く第3曲のテノール独唱と弦(ヴィオラ?)・ソロの掛け合いも、雄弁で流麗な美しさを持っていて、楽しんで頂けると思います。
BWV12番は、全体を通じて題名のように「泣き、歎き、憂い、怯え」る、涙なくしては聴く事が出来ない悲痛な悲しみのカンタータです。聴き所はこれも、冒頭のオーボエを中心としたシンフォニアと、2曲目の「ロ短調ミサ」の「十字架につけられ Crucifixus etiam pro nobis」に転用された嘆きのシャコンヌで書かれた合唱です。
BWV77番は、律法の精神を神と隣人への愛として表現したカンタータです。聴き所は、第5曲のアルトのアリアです。トランペットの朗々としたオブリガートを伴い、それとは対照的な歌が歌われます。
BWV156番は、臨終の不安の中、霊的救いへの信頼をテーマにしたもので、初めに宮廷侍従の追悼のために作られ、その後にマリアの潔めの祝日に転用されたカンタータです。第4曲の独奏ヴァイオリンとフルートのオブリガートを持つ、喜ばしさを表現したバスのアリアが楽しんで頂けると思います。構成も中間にレチタテーヴォを挟む独特の形式を持っていて、興味惹かれるところです。
カザルスホールへ戻って二回目の演奏会になります。ホールの響きにも慣れてきて、充実した演奏になると思います。ぜひ演奏会にお運びください。
2008年5月18日(日)
13時30分開場 14時00分開演
日本大学カザルスホール
JR中央線・総武線 御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口 徒歩3分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B1出口 徒歩5分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B3出口 徒歩5分
東京メトロ半蔵門線 神保町駅 A5出口 徒歩5分
作曲者 | 曲目 |
---|---|
J.S.バッハ | カンタータ Nr.5 カンタータ Nr.12 カンタータ Nr.77 カンタータ Nr.156 |
指揮 | 阿部 純 | |
---|---|---|
ソプラノ | 阿部 ゆう子 | |
アルト | 大国 和子 | |
テノール | 五郎部 俊朗 | |
バス | 水野 賢司 | |
鍵盤 | 久保 晃子 | |
管弦楽 | KMG合奏団 | |
合唱 | ヨハン・セバスチャン・カンマーコーア・ヨコハマ |
前売り 3,600円 当日 4,000円 全自由席
学生券 2,000円(事務局扱い、前売りのみ)
Tel.090(7286)7905 E-mail.jskcy@infoseek.jp