今回の定期演奏会は、再びカンタータ・シリーズに戻って、3曲聴いていただきます。 いずれのカンタータもライプツィッヒ時代の作品で、コラール主題を中心とした合唱曲とアリア・デュエットの組み合わせで構成されています。 今回の聴き所はアリアに絞って述べてみましょう。

第3番「ああ神よ、いかに〜は」何といっても第5曲のソプラノとアルトの二重唱が注目です。 しっとりとした情感をたたえた美しさを持っています。

第158番「平和、汝とともにあれ」は、第2曲のバスのアリアが挙げられます。 ソロヴァイオリンの天上の響き、途中から入ってくる合唱の天使のようなコラール、 「我は天国に向かわん」としみじみと歌いあげる独唱のバスの美しいアリアです。

第186番「おお、魂よ、憤る〜」は第2部第8曲目のソプラノのアリアと第10曲の女声の二重唱が際立った美しさを持っています。 前者の2つのヴァイオリンのユニゾン・オブリガードが何度も反復され独唱を飾っています。 また第10曲は文句無しの名旋律だと思います。

是非演奏会場にお運びください。お待ちしております。