今回の定期演奏会はJ.S.バッハのカンタータ３曲を聴いていただきます。

　第９７番「我がすべての行いで」は典型的なコラールカンタータで、弦楽器の長い前奏で始まる冒頭の合唱から各アリア、最後のコラールまで、一つのテーマの変奏曲のような扱いがされています。

　第１４６番は「我らあまたの苦難を経て」は、冒頭のシンフォニアと第二曲の合唱はチェンバロ協奏曲第１番のそれぞれ第一楽章と第二楽章としてパロディー化されており、その後に来る３曲のアリアも絶品であります。

　第１５１番「甘き慰め、我がイエスは来ませり」は、冒頭のフルート伴ったソプラノのアリアが、子守唄のような慰めを与えてくれ、弦とダモーレを伴ったアルトのアリアも美しくじっと耳を澄まして居たくなるカンタータであります。

　今回は初めてトッパンホールで演奏いたします。ホールの響きを見学？がてらご来場ください。お待ちしております。